保育士の9割が就職する保育園。
今回は、保育園の特徴と保育士の役割についてご紹介したいと思います。
保育園の特徴「勤務体制」
保育士の就職先には、大きくわけて通所型施設と入所型施設の2つがあります。
そして、40万人いる保育士の約9割が通所型施設である保育園に就職しているんです。
保育園の開所時間は原則8時間。
しかし、家庭の事情により登園時間と降園時間が異なるため、多くの保育園で開所時間が11時間となっています。
そのため保育園での勤務は、早番・日勤・遅番という交代制で行われているんです。
早番・日勤・遅番の勤務時間は、保育園の開所時間に合わせる形になります。
- 早番:7時頃〜16時頃(開園前に出勤し、園児の受け入れ準備をする)
- 日勤:8時頃〜17時頃(基本となる勤務体制)
- 遅番:9時頃〜18時頃(保護者が迎えにくるまで帰れないことがある)
保育園の特徴「1日の様子」
保育園は、0歳〜6歳未満という幅広い年齢の子供たちを保育する場所。
0歳児以外は、基本的に決められたスケジュールで1日を過ごすことになります。
0歳児の場合
0歳児においては、月齢ごとに睡眠や食事、遊びなどの生活リズムが違うため、多くの保育園で担当制というシステムを導入しているんです。
一人ひとりの生活リズムに合わせて、個別的に保育することができる
1歳以降の場合
1歳以降の子供たちは、基本的に決められたスケジュールで1日を過ごすことができるんです。
遊びや活動内容については、年齢ごとに分けられていて、それぞれの成長に合わせたことを行います。
保育士は、遊びや活動を通して考える力や自分を表現する力、他者との関わり方など自主性を培うことができるように援助していきます。
- 午前:遊びや活動の時間
- 正午:ご飯の時間
- 午後:お昼寝、おやつ、遊びの時間
- 夕方〜夜間:帰宅
保育園の特徴「年間スケジュール」
保育園の年間スケジュールには、季節ごとの行事があります。
行事は、子供たちにとって特別な体験になりますし、仲間との絆を強くする機会にもなります。
また保育園によっては、自分たちで野菜を育てて、収穫して食べる食育の取り組みをしているところもあるんです。
2月:節分
3月:ひな祭り
5月:遠足
7月:七夕
9月:お月見
10月:運動会
12月:クリスマス
保育士の役割とは?
保育士とは名称独占の国家資格であり、保育士資格を持っている人だでが保育士と名乗ることができるんです。
そんな保育士には、以下の4つの役割があります。
- 子供の最善の利益を考える
- 子供を多面的に捉える
- 子供の権利を守る
- 子供の生活を支える
そして保育園では主に0歳〜6歳の子供を保育するため、
- 子供たちが安心して生活できる環境
- 遊びなどの経験を通して成長できる環境
をつくる必要があるんです。
また保育士には、子育てで困っている保護者のよき相談者・理解者になり、保護者としての成長を支えていくという役割もあるんです。
保育士の役割「0歳〜1歳未満」
0歳〜1歳未満のいわゆる乳児期というのは、他の年齢に比べて心身が未熟ですが、著しい発達を遂げる年齢でもあります。
保育士の役割は、乳児が安心して過ごせる場所をつくること。
なぜなら、安心して過ごせる場所をつくることが、心身の健全な発達の基盤となるからです。
では、安心して過ごせる場所をつくるためには、どうすればいいのでしょうか?
それは、乳児の欲求に適切に答えてあげることです。
たしかに、言葉を話すことができない乳児の気持ちを汲み取ることは、簡単なことではありません。
しかし、乳児の求めていることに答えてあげることで、保育士と乳児との間に信頼関係が築かれることになるんです。
保育士の役割「1歳〜6歳未満」
1歳〜6歳未満までのいわゆる幼児期というのは、成長と発達の時期といえます。
そして保育士は、遊びなどを通して成長と発達の援助をしていく役割があるんです。
とくに、年齢が上がるとともに集団生活の割合が多くなり、子供たちはさまざまな場面で協調性が求められてきます。
とはいえ、そこには個人差がありますし、集団生活に馴染めない子供もいます。
そういった子供に、みんなと同じようにやりなさい、我慢しなさいといっても、健全な成長は望めません。
保育士は、一人ひとりの成長に合わせた、個別性のある教育をしていくことが重要です。
まとめ
保育園は、0歳〜6歳という発達と成長が著しい子供たちを預かる場所です。
保育園の特徴を理解し、保育士としての役割をしっかりと果たすことで、子供たちが安心して生活できる場所にしていく必要があります。